PHP  エクセル10倍活用術              操作編

 ・「2軸のグラフ(複合グラフ)」を作成する

 


操作の概要

 ここでは、グラフを作成する時、軸の目盛りの桁があまりに違う場合に、2軸のグラフ(複合グラフ)にして、分かりやすいグラフにする操作方法を詳しく説明します。
 

操作の流れ

 

  • 上図の表から、通常の縦棒を作成すると、得意先件数の桁数が売上金額に比べてあまりに小さいのでグラフ上
    に表示されません。
  • このような場合に、軸を左右に2軸表示させると、グラフ内容が良く掴めます。
  • この2軸の作成方法を下記に記載します。
     
  • Excel2007 では、まず1つのグラフ種類でグラフ(ここでは縦棒)を作成します。その後で1つの系列を別のグラフ種類(ここでは折れ線)に変更します。そして、第2軸に指定します。
    詳細は下記操作で説明します。
 

グラフ作成指示をします

  1. グラフを作成したい表内の任意のセル1つ(ここではA1)をクリックします。

  2. 【挿入】タブ→[グラフ]の【縦棒】→2D縦棒の【集合縦棒】をクリックします。

集合縦棒グラフが表示されました

  1. 集合縦棒グラフが表示されました。

「得意先件数」を折れ線に変更指示する為に、そのデータ系列を選択します

  • ここでは、得意先件数のグラフが値が小さいので見えません。
    (見えている場合には、そのグラフのクリックで選択出来ます)
  1. ここでは 得意先件数のグラフをグラフ上からは選択出来ないので、【レイアウト】タブをクリックします。

  2. [現在の選択範囲]の中の【グラフエリア】をクリックします。

  3. すると下段の図のように、グラフエリアの内容が表示されますので、その中の『系列”得意先件数”』をクリックで選択します。

”得意先件数”の系列が選択されました

  • 今グラフの上では見えていない”得意先件数の系列”が選択出来ました。

選択された”得意先件数”を折れ線に変更します

  1. 【デザイン】タブをクリックします。

  2. [種類]の【グラフの種類の変更】をクリックします。

  3. 表示された「グラフの種類の変更」の見本一覧より、「折れ線」の「マーカー付き折れ線」をクリックで選択します。

  4. 【OK】をクリックします。

選択された”得意先件数”が折れ線に変更されました

  • ”得意先件数”の系列が、折れ線に変更されました。

  • しかし、これではまだ主軸の目盛で表示されて、何も分からないので、この折れ線グラフを、第2軸に設定変更します。

”得意先件数”を選択し、第2軸に設定−1

  1. かろうじて分かる折れ線になった”得意先件数”のグラフをクリックで選択します。
    (クリックで選択出来ない場合には、操作4〜操作6と同じ操作で、”得意先件数”の系列を選択します )

  2. 【レイアウト】タブ→[現在の選択範囲]の【選択対象の書式設定】をクリックします。

”得意先件数”を選択し、第2軸に設定−2

  1. 表示された「データ系列の書式設定」ダイアログの中の【系列オプション】タブの使用する軸を、『主軸』から『第2軸』にクリックで
    変更します。

  2. 【閉じる】をクリックします。

  3. ”得意先件数”が第2軸となり、2軸のグラフ(複合グラフ)が出来ました。

  4. グラフ領域以外のセルをクリックして完成です。


 

差の強調グラフを通常グラフに戻します

  • 今ここで出来て表示されたグラフは、主軸のグラフの目盛りがゼロからではなく、途中の数字よりになり、グラフの差が強調されています。 これはこれで、各課の売上の差と得意先件数の比較が良く出来るグラフで良いものです。
  • しかし、ここでは、目盛りを「0」よりのグラフに戻す方法を説明します。
  1. 主軸の目盛りをクリックします。

  2. 右クリックして、表示された「軸の書式設定」をクリックします。

軸の最小値を「0」と指定します

  1. 表示された軸のオプションで、最小値を「固定」にして、「0」を入力します。

  2. 【閉じる】をクリックします。

主軸の最小値が「0」になりました

  1. 主軸の最小値が「0」となり、これで2軸のグラフは完成です。