PHP  エクセル10倍活用術              操作編

 ・「IF」関数を利用する

 


操作の概要

 ここでは、IF関数を利用した2つの設定方法を説明します。
 それぞれの操作説明では全て新規にそれぞれの設定するものとして説明します。

   @基本的なIF関数の利用例
   A論理的に別の関数(AND関数)を利用した例
 


 

操作の流れ@−基本的なIF関数の例

例題の説明

  • 下記のような表で、テストの点数が75点以上の場合には「合格」、75点未満では「不合格」を表示させます。

  • IF関数は、論理式に従って、真偽の条件分岐を行う関数です。 
  • つまり、論理式に対して、真の場合と偽の場合を指定します。

    ここでは、「75点以上」という論理式に対して、真の場合には「合格」、偽の場合には「不合格」という指定をします。

C2に関数を設定します

  1. C2をクリックします。

  2. 【数式】タブ→[関数ライブラリー]の【関数の挿入】をクリックします。

    又は数式バーにある  をクリックします。

関数の挿入ダイアログで「IF」関数を指定

  1. 下図のように、関数の挿入ダイアログが表示されました。

  2. ここでは、関数の分類の欄で  をクリックして、「論理」の分類を選択します。

  3. その中の「IF」をクリックで選択し、【OK】をクリックします。

関数の引数ダイアログの表示

  1. 下図のように、関数の引数ダイアログが表示されました。
    このダイアログで具体的な論理式等を指定します。

 

  • 関数の「引数(ひきすう)」とは、関数に渡す値の事です。

関数の引数ダイアログにて「論理式」の指定

  1. 今指定したい論理は、「B2のテストの点数が75点以上」という事です。
    ですから、ここに「B2>=75」と入力します。入力は半角でします。

関数の引数ダイアログにて「真の場合」の指定

  1. 今指定したい真の場合は、「合格」という事です。ですから、ここに「合格」と入力します。

  • 下図ではまだ「”合格”」とは表示されていませんが、次の指定の「偽の場合」の欄をクリックで選択したら、文字の場合には自動的に””は付けられますので、 「””」の入力は要はありません。

関数の引数ダイアログにて「偽の場合」の指定

  1. 今指定したい偽の場合は、「不合格」という事です。ですから、ここに「不合格」と入力します。

  2. これで指定は全て完了ですので、【OK】をクリックします。

C2に結果が表示

  1. B2のテストの点数が85点なので、C2に「合格」と表示されました。

C2を 「C3〜C7」にコピー&貼り付けします

  1. C2の関数の指定の状態をC3〜C7にコピー&貼り付けします。
    又はオートフィルでコピー&貼り付けをします。

  2. それでA君からF君までの合否は表示されました。

 

  • この例の場合はコピー・貼り付けが数件なのでどの方法で行っても良いですが、もし多数行にコピーしたい場合には、ここではC2のセルの右下のマウスボイントを持って行き、オートフィル状態にします。

    その状態で、ダブルクリックしたら、何百行であっても、表の一番下まで即座にコピー・貼り付けが行われます。

 

 


操作の流れA− 論理的に別の関数(AND関数)を利用した例

例題の説明

  • 下記のような表で、テストの点数が 国語・数学・英語の全てが70点以上の場合には「合格」、1つでも70点未満があれば「不合格」を表示させます。

  • ここでは@の操作と同様な所は簡略して説明します。ここで新しく追加される操作の所のみ詳細に説明します。

E2に関数を設定します

  1. E2をクリックします。

  2. 【数式】タブ→[関数ライブラリー]の【関数の挿入】をクリックします。

関数の挿入ダイアログで「IF」関数を指定します

  1. 下図のように、関数の挿入ダイアログが表示されました。

  2. ここでは、関数の分類の欄で  をクリックして、「論理」の分類を選択します。

  3. その中の「IF」をクリックで選択し、【OK】をクリックします。

関数の引数ダイアログにて「論理式」の指定

  1. 関数の引数のダイアログが表示されました。

  2. まず、「論理式」を指定します。

  3. 今指定したい論理は、「A君の国語の点数(B2 )が70点以上、でなおかつ、数学の点数(C2)が70点以上、なおかつ、英語の点数が70点以上」の 全ての条件を満たす場合」です。

    ですから、ここでAND関数を利用します。

    入力は「AND(B2>=70,C2>=70,D2>=70)」となります(下記ワンポイントで説明)。入力は半角でします。

まず、AND関数について少し説明します。
  • AND(・・・・)の( )の中の条件がすべて真の時には、「真の場合」で指定したものを今関数を指定したセルに表示させます。
    もし1つでも偽のものがあれば、「偽の場合」で指定したものを表示させます。
     
  • AND(論理式1,論理式2,論理式3,・・・)と、ANDの次に()の中に論理式を指定して行きます。
    論理式と論理式の区切りは「,」で示します。
     
  • これらの論理式は1〜30個まで指定出来ます。

このAND関数は、IF関数の論理式の中でも使用出来ます。

ここでは、「A君の3科目の点数が全て70点以上」という指定の所で、AND関数を利用しています。

関数の引数ダイアログにて「真の場合」の指定

  1. 今指定したい真の場合は、「合格」という事です。ですから、ここに「合格」と入力します。

関数の引数ダイアログにて「偽の場合」の指定

  1. 今指定したい偽の場合は、「不合格」という事です。ですから、ここに「不合格」と入力します。

  2. 全ての指定が終了ですので、【OK】をクリックします。

E2に結果が表示

  1. E2には、A君の合否として、数学が70点以下なので、E2に「不合格」と表示されました。

E2を「E3〜E7」にコピー&貼り付けします

  1. E2の関数の指定の状態をE3〜E7にコピー&貼り付けします。
    又はオートフィルでコピー&貼り付けをします。

  2. それでA君からF君までの合否は表示されました。