PHP  エクセル10倍活用術              操作編

 ・ピボットテーブルとピボットグラフの基本操作

 


操作の概要

 ここでは、Excel の分析ツールであるピボットテーブル作成とピボットグラフ作成の
 基本操作を説明をします。
 

操作の流れ

下図のような「売上伝票明細データ」があります

  • ここでは下図のような項目名を持った、43,357件の売上伝票明細データがあります。
    このデータは、2009年4月1日より2011年3月31日までの2ヶ年のデータです。
    これを利用してピボットテーブルとピボットグラフの基本操作を説明します。

ピボットテーブルを指定します

  1. 表内の任意のセル1つをクリックしておきます。ここではA1をクリックしています。

  2. 【挿入】タブ→[テーブル]の【ピボットテーブル】をクリックします。

  • 【ピボットテーブル】の下矢印をクリックして、【ピボットテーブル】をクリックする事も出来ます。
  • 直接ピボットグラフを作成する事も出来ますが、基本はピボットテーブルを作成してピボットグラフを作成します。

 

「ピボットテーブルの作成」が表示されます

  1. 「ピボットテーブルの作成」のダイアログが表示されます。

  2. 今はExcelの表から、ピボットテーブルを作成するので、このまま【OK】とします

    表内の1つのセルをクリックしてあるので、範囲は自動的に表示されます。
    またピボットテーブルは新規のワークシートに表示させた方が、分かりやすいので、変更する所はありません。

新規シートに白紙のピボットテーブルが表示されます

  1. 新規シートに下図のように、ピボットテーブルを作成する為の白紙の表と『ピボットテーブルのフィールドリスト』が表示されます。
    またリボンバーもピボットテーブル関係が表示されました。

    この表示された『ピボットテーブルのフィールドリスト』には、元の表の項目名が表示されています。
    基本操作は、この項目名を下段の各欄の、任意の位置にドラッグして入れて行くだけです。

 

  • 言葉が分かりにくい所がありますので、説明します。
    ・「ピボットテーブルのフィールドリスト」→「ピボットテーブルの項目名リスト
    ・「レポート フィルタ」欄→「絞り込みの条件にしたい項目名を入れる欄
                           ここでは、以降「条件欄」と呼びます
    ・「列ラベル」欄→「列の項目にしたい、項目名を入れる欄
                           ここでは、以降「列欄」と呼びます
    ・「行ラベル」欄→「行の項目にしたい、項目名を入れる欄
                           ここでは以降「行欄」と呼びます。
    ・「煤@値」欄→「基本的に数値項目を入れて、基本的に合計値を表示させたい欄
                           ここでは、以降「データ欄」と呼びます
     
  • Excel2007 より、大きく画面が変わりました。
    上段(フィールドセレクション)の項目名を下段(エリアセレクション)の各欄に入れる
    のですが、方法は2通りあります。

  1. 各項目名の前の□をクリックすると、行欄にその項目名が自動的に入ります。
    行欄以外の欄に入れたかった場合には、ドラッグで任意の欄へ移動させます。
     
  2. 上段の項目名を下段の各欄の任意の位置にドラッグで入れます。
    この方法の方が説明しやすいので、今後はこの操作方法で説明します。

  • 今後の操作説明の為に、下図のように、各項目名を入れる各欄の名前として説明します。


 

2ヶ年の商品群部、部門別売上表を作成してみましょう−概要説明

  • 『ピボットテーブルのフィールドリスト』 より、「商品群」を行欄へドラッグします。

  • 次に「部門名」を列欄へドラッグします。

  • 最後に「売上金額」をデータ欄へドラッグします。

2ヶ年の商品群部、部門別売上表を作成してみましょう−詳細説明1

  1. 『ピボットテーブルのフィールドリスト』より、「商品群」を行欄へドラッグします。
    商品群の内容が列欄へ表示されました。
    並び順は昇順となっています。

2ヶ年の商品群部、部門別売上表を作成してみましょう−詳細説明2

  1. 『ピボットテーブルのフィールドリスト』より、「部門名」を列欄へドラッグします。
    部門名が列欄に表示されました。ここでも並び順は左より昇順となっています。

2ヶ年の商品群部、部門別売上表を作成してみましょう−詳細説明3

  1. 『ピボットテーブルのフィールドリスト』より、「売上金額」をデータ欄へドラッグします。
    瞬時に、商品群別部門別売上表が表示されます。

    これで一応出来上がりですが、この状態では事実ですが、分析が出来ません。
    そこで次に、ここでは、総計の大きい順に並べ替えてみます。

2ヶ年の商品群部、部門別売上表を作成してみましょう−詳細説明4

  1. 総計の行の数字部分の任意のセルを(軽く=ダブルクリックにならないように)クリックします(ここではE8を選択しています)。

  2. 「並べ替え」の  アイコンをクリックします。

  3. 総計が大きい順に並べ替えられました。

    これで2ヶ年の商品群別、部門別売上表が完成しました。
    次に、これからピボットグラフを作成してみます。

○ここでは、行欄へ→列欄へ→データ欄へと説明しましたが、Excel2007 より項目名ボタンを
 各欄へドラッグする順番は、どのような順番に各欄にドラッグしても結構です。
○ピボットテーブルのエリアセレクションに項目を入れるので、どの順番でも大丈夫です。

2ヶ年の商品群部、部門別売上表よりグラフを作成してみましょう−1

  1. 【オプション】タブ→[ツール]の【ピボットグラフ】をクリックします。

2ヶ年の商品群部、部門別売上表よりグラフを作成してみましょう−2

  1. 「グラフの挿入」ダイアログが表示されて、どのグラフにするか選択出来ます。
    ここでは、集合縦棒グラフをクリックで選択し、【OK】をクリックします。

2ヶ年の商品群部、部門別売上表よりグラフを作成してみましょう−3

  1. 集合縦棒グラフが、ピボットテーブルの下に埋込グラフとして表示されました。
    又リボンバーも、ピボットグラフ関係のものに変更されました。

グラフのスタイルを変更してみましょう

  1. リボンパーの[グラフのスタイル]の右下の矢印をクリックします。

  2. するとスタイル一覧が表示されますので、変更したいスタイルをクリックで選択します。

  3. ピボットグラフがそのスタイルに変更されます。

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  • データ分析の考え方や、ピボットテーブルやピボットテーブルの考え方や操作 は下記の筆書の本にて詳細に説明しています。

    『Excelでマスターする ビジネスデータ分析 実践の極意』(アスキー・メディアワークス社)
    上記より amazon.co.jp の本の購入へリンクしています。
    またこのWebと同じ、suminaka.com の「書籍・ツールのご紹介」からでも、リングで進めます。

    このWebサイトでは全ては説明できないため、是非上記の本を参照して頂ければ思います。
    この本は2003年に初版が発刊されて、現在13刷まで増刷されています。
    但し、2003年刊なので、図は Excel2002 バージョンです。
    データ分析の考え方や進め方を中心に説明していますので、操作だけでなく考え方を参考にしていただければと思います。

    Excel2007・2010のリボン等の操作の説明はありませんが、データ分析の操作の流れや、ピボットテーブルやピボットグラフで何が出来るかは、良く分かると思います。