PHP  エクセル10倍活用術              操作編

 ・商品の新規グループ項目を作成する(「文字項目」のグループ化)

 


操作の概要

 ここでは、文字項目をグループ化して、新しいグループ項目を作成する方法を説明します。
 

操作の流れ

下図のような「冷凍食品類売上表」があります

  • ここでは下図のような項目名を持った、 147件の冷凍食品類売上データがあります。

  • このデータ を利用して、冷凍食品の中から「コロッケ関係」、「その他」と2つにグループ分けして、その売上動向を見たいと思います。
    そのグループ化の方法を説明します。

ピボットテーブルを指定します

  1. 表内の任意のセル1つをクリックしておきます。ここではA1をクリックしています。

  2. 【挿入】タブ→[テーブル]の【ピボットテーブル】をクリックします。

ピボットテーブルの作成が表示されます

  1. 「ピボットテーブルの作成」 のダイアログが表示されます。

  2. 今回はExcel の表から、ピボットテーブルを作成するので、このまま【OK】とします。

新規シートに白紙のピボットテーブルが表示されます

  1. 新規シートに下図のように、ピボットテーブルを作成する為の白紙の表と『ピボットテーブルのフィールドリスト』が表示されます。
    またリボンバーもピボットテーブル関係が表示されました。

商品ごとの売上表を作成します

  1. 『ピボットテーブルのフィールドリスト』より、「商品名」を行欄(行ラベル)へドラッグします。
       (または、上段で「商品名」をクリックします。自動的に行欄へ入ります)

  2. 「売上額」をデータ欄 (煤@値)にドラッグします。
       (または、上段で「売上額」をクリックします。自動的にデータ欄へ入ります)

商品名より、コロッケ関係を範囲指定します

  1. A列の「行ラベル(商品名)」より、コロッケと名前のあるものをクリックで選択します。
    複数の離れた位置のセルの選択は、【Ctrl】キーを押しながら、クリックします。

グループ化の指定をします

  1. 操作8の状態で、今のリボンバーの【オプション】タブ→[グループ]の【グループの選択】をクリックします。
    (文字列のグループ化の場合には、【グループフィールド】は選択出来ません)

グループ化されて表示されました

  • 下図のように今選択したコロッケと名前がついたものが「グループ1」と名付けられて表示されました。
    ここではまだ先ほどの範囲指定が残っていますが、どこかのセルをクリックすればなくなります。
  • 又、『ピボットテーブルのフィールドリスト』に【商品名2】という新しい項目名が追加されています。
     
  • この表形式では少し分かりにくいので、表示形式を変更してみます。

アウトライン形式に変更してみます

  1. 【デザイン】タブ→[レイアウト]の【レポートのレイアウト】をクリックします。

  2. 【アウトライン形式で表示】をクリックします。

  3. 表示形式が、アウトライン形式に変更されました。
    これで「商品名2」と「商品名」の関係が見やすくなりました。

  • 次に、コロッケ関係以外の商品を、グループ化してみます。

コロッケ以外の物をグループ化します

  1. ここではB列の、「商品名」の列で、操作8の要領で、残りの食品を範囲指定します。

  2. 【オプション】タブ→[グループ]の【グループの選択】をクリックします。

グループ化されて表示されました

  • 下図のように今度は「グループ2」と名付けられて表示されました。
     
  • 次に、 「グループ1」や「グループ2」や「商品名2」では分かりにくいので、その名前を変更してみます。

「グループ1」 や「グループ2」の名前を変更してみます

  1. 「グループ1」のセルのA24をクリックします。
  2. 数式バーで、「グループ1」を「コロッケ類」と変更します。
  3. 次に、A4の「グループ2」をクリックします。
  4. 数式バーで、「グループ2」を「その他」と変更します。
  • これで、「グループ1」と「グループ2」の名前は変更出来ました。
  • 次に、【商品名2】の名前を変更します。

【商品名2】の名前を変更してみます

  1. 【商品名2】のセルのA3をクリックします。
  2. 数式バーで、【商品名2】を【商品区分】と変更します。

    『ピボットテーブルのフィールドリスト』の中も【商品区分】と変更されます。
    このグループ化されて、作成出来た新規項目の【商品区分】を利用して、データ分析をします。

 

  • この文字列のグループ化は、新規項目も作成してくれますので、いろいろと分析の際に役立ちます。
    この【商品区分】は、通常の項目と同じように利用出来ます。
     

  • Excel2007より、この新規項目は、新たにピボットテーブルを作成しても利用出来ます。但し、名前は変更前の例えば「商品名2」として項目名が表示されます。
     

  • Excel2007 より、アウトライン機能が自動的に付いていますので、折りたたみの非表示と再表示は簡単に行えます。
    例えば、「その他」の前の  をクリックすると、「その他」は折りたたまれて「コロッケ類」のみのデータとなります。


 

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  • データ分析の考え方や、ピボットテーブルやピボットテーブルの考え方や操作 は下記の筆書の本にて詳細に説明しています。

    『Excelでマスターする ビジネスデータ分析 実践の極意』(アスキー・メディアワークス社)
    上記より amazon.co.jp の本の購入へリンクしています。
    またこのWebと同じ、suminaka.com の「書籍・ツールのご紹介」からでも、リングで進めます。

    このWebサイトでは全ては説明できないため、是非上記の本を参照して頂ければ思います。
    この本は2003年に初版が発刊されて、現在13刷まで増刷されています。
    但し、2003年刊なので、図は Excel2002 バージョンです。
    データ分析の考え方や進め方を中心に説明していますので、操作だけでなく考え方を参考にしていただければと思います。

    Excel2007・2010のリボン等の操作の説明はありませんが、データ分析の操作の流れや、ピボットテーブルやピボットグラフで何が出来るかは、良く分かると思います。