PHP  エクセル10倍活用術              操作編

 ・「統合」で2つの表を1つの表にする

 

操作の概要

 ここでは、 「統合」という機能を使って、複数の表(ここでは2つの表)を合体させて、新しい1つの表を作成する操作方法を説明します。
 

 

「統合」のイメージ概要

  • この操作の概要イメージは、上図のようなものです。
  • 行にのみ項目名がある表を統合する場合と、行と列に項目名がある表を統合する場合があります。
  • どちらの場合でも、統合すると、同じ項目は 集計(規定値は合計)して表示し、別項目はそれぞれ表示します
  • 表は2つでなくても、複数の表の統合が出来ます。
    この概要イメージは理解しやすいように2つの場合で示しています。

操作の流れ

統合前の2つの表

  • 今下図のように2つの表があります。これを以下の操作で新規に1つの表として作成します。

統合した結果を表示するセルを指定

  1. まず、統合後の結果の表をどこのセルから表示させるかを指定します。
    ここでは、C15のセルより表示させるとして、C15のセルをクリックします。


  • 今指定するセルは、統合結果表の左上隅のセルとなります。つまり、「このセルより統合結果表を表示させなさい」と指定した事となります。
  • ですから、当然統合元の表と重複する位置には指定しません。
    また、その表示させる位置は別の新規シートでも、別のブックでも構いません。

 

「統合」を指定します

  1. 【データ】タブ→[データツール]の【統合】とクリックします。

「統合の設定」ダイアログが表示されます

  1. 「統合の設定」ダイアログが表示されます。
    今統合の集計方法は「合計」のままで良いので(ここで集計方法の変更は出来ます)、
    次の欄の統合元範囲の欄をクリックします。

統合もと範囲1(「直販事業部」売上表)を指定します

  • 今は2つの表を統合したいと思っていますので、まず最初の統合したい表の範囲を指定します。

  1. 統合元範囲の欄の  をクリックします。
    この欄が小さくなり、浮動状態になります。

  2. ここでは、A5〜E11が最初の表の範囲なので、A5〜E11をマウスで範囲指定します。

  3. 統合元範囲に表示されたら、  をクリックします。( または【ENTER】キーを 押します)

統合元に追加します

  1. 元の統合の設定のダイアログに戻ります。

  2. 【追加】をクリックします。

  3. 下段の「統合元」の欄に、今の範囲が追加されました。
    これで1つ目の「直販事業部」売上表の指定が終了です。

 

次に、統合元範囲2(「チャネル販売」売上表)を指定します

  1. 上図の図の状態で、次の統合元範囲を指定する為に、中段の統合元範囲の横の  をクリックします。

  2. すると範囲の欄だけ小さくなり、浮動状態になります。

  3. 操作5と同じように、次の統合元範囲のG5〜K11をマウスで範囲指定します。

  4. 統合元範囲に表示されたら、  をクリックします。( または【ENTER】キーを 押します)

統合元に追加します

  1. 元の統合の設定のダイアログに戻ります。

  2. 【追加】をクリックします。

  3. 下段の「統合元」の欄に、今の範囲が追加されました。
    これで2つ目の「チャネル販売事業部」売上表の指定が終了です。

  4. ここで忘れてはいけない大切な点があります。
    下段の図の赤枠の所の「統合の基準」を指定する事です。

    ここでは、「上の行」と「左側の列」を基準にして、統合したいので「上端行」と「左端行」の前の□をクリックして、チェックを入れます。

  5. そして【OK】をクリックします。


  • 今回は2つの表の統合なので、これで操作は終了です。
  • 更に複数の表を統合したい場合には、操作10〜操作19を繰り返して、指定します。
  • 上にも記載しましたが、操作17の「統合の基準」の指定を忘れないようにしましょう。

    ・「行にのみ」に項目名のある表では、統合の基準は「上端行」のみをクリックで
     選択すれば良いです。
    ・「列にのみ」に項目名がある場合には、統合の基準は「左端行」のみをクリックで
     選択します。

 

統合された結果表が、C15より表示されました

  1. 統合された表が最初にクリックしてある(操作1で)、C15より表示されました。

  2. 後は列幅を変更したり、罫線を入れたり、「商品分類」の項目名を入れたりして、見やすい表に修正加工します。